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シマトネリコ

最近大人気の「シマトネリコ」枝葉がやわらかいので大変人気があります。なぜ、人気があるのでしょう?

枝先のやわらかい雑木類は、落葉樹が多く常緑の木が少ないので多く使われている。という見方が一番多いのですが、ちょっと見方を変えてみましょう。高木、中木、低木、よく耳にすると思いますが、高木と中木の間に中高木というくくりをしましょう。高木というのは、自然樹形で、15m~30mまで成長するもの。落葉樹では、ケヤキ、エノキ、ソロなど。常緑樹ではクスノキ、シラカシ、タブの木、ニッキなど、中高木は、自然樹形で、10m超すのが大変なもの、ヤマボウシ、ヒメシャラ、ナツツバキ、など落葉樹が中心で、常緑樹だと、ソヨゴあたりがおすすめです。最近の住宅事情で、庭が狭く、アプローチの脇などに植えるのには、中高木の方が後々の成長を考えると良いと思うのですが、どうでしょう?

本題のシマトネリコは、高木です。自然樹形で15mほどに成長する木です。よく使われる、2mくらいのものは苗木のようなものです。成長が早いといわれていますが、まだ苗木なので、人間でいう成長期にあたっているのです。株立ちで8mを超すと成長が緩やかになってきます。ただし、樹形の立ちが悪い木なので、シラカシのように上に向かってスーっと伸びずに横にボサっと広がります。太い横枝を間引くように剪定していき幹を軽くして上に伸ばし、株立の幹を目立たないところで、棕櫚縄で縛り、横に株が広がらないようにするのが良いのですが、棕櫚縄をそのままにしておくと幹が太り食い込むので最低でも一年位一回は掛けなおした方がよいでしょう。また、病害虫でも、秋に青虫が好んで付きやすいので、ほかの植木と消毒の時期がずれるので注意が必要です。最近は、シマトネリコの人気が出たので、シラカシの株立ちを使うことが少なりました。シラカシの大木は多くの人が見ているので避けているのかもしれませんが、シマトネリコも大木が植えられているのを目にしないだけで、成長は同じですよ。近年では、建築家の人々が、外構空間を設計することが多くなりましたが、一昔前は、ヒメシャラ、ハナミズキと言っていた人たちが、ブームに乗って、シマトネリコを使っているようです。植木の生産家との話や、剪定管理をした経験上、アプローチ脇などの、狭い場所に植えるのは危険だし、剪定が難しい上に放任しても樹形が綺麗にならないので、手間がかかります。専門的にいうと側芽の方が強くなる枝が出るので自然樹形を縮姿させるのが難しいです。しかし、葉の出方が独特なので面白い木ですから、駅前や学校など広い空間に植えるのは良いのではないのでしょうか。そういうボリュームのある木をなかなか目にしないため採用されないのでしょう。

時代によって、植木も流行があるのですが、なんだか、このシマトネリコブームは、苗木の時にかわいいものが、たくさん植えられているのを見ていると、何年か前に起こった(?)ゴールドクレストブームのようで、怖いのです。実際に、大きくなって大変だから撤去してほしいという依頼も出ているようですし。苗木はペットでいうと子犬のようなものです。ミニチュアダックスフンドの赤ちゃんもドーベルマンの赤ちゃんも初めは小さいのですが、成長した時の大きさが違います。極端なことを言うと、ライオンも赤ちゃんの時は小さくてかわいいのです。5年後、10年後の成長した樹木の姿を説明し提案するのが作庭家の本来の姿ですので、あえて言わせてもらいました。

常緑樹でおすすめの中高木の新し樹木の情報を仕入れてきました。サンプルが3月くらいに届くので、興味がある方はメールをください。

mail@koujyuen.biz

追記:

シマトネリコの剪定をしました。やはり頭が立たないですね。剪定前

剪定完了

ヒメシャラやヤマボウシの株立と違い、幹の先端が垂れてしまい、芯が曲がってしまいやすいです。

今回花の時期にハサミを入れたのですが、シマトネリコの花は枝先につくので花の重さで垂れ下がることも原因のようです。芯が立てば問題ないのですが、、、常緑なので他の枝でうまくカモフラージュさせズンド切りにした幹から勢いのいい枝をだし芯を立て直すのもよさそうです。植木と会話し観察することで新たな発見が生まれます。

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