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強風による街路樹の枝折れ(その2)

昨日の続きです。

ごちゃごちゃと書いたわりには、直接の原因箇所を提示できませんでした。

主幹も半分以上の断面積が腐朽しているため、腐朽の始まった場所を探していきます。

過去に樹高を抑えるため、トップカットされた部分がありました。

(幹折れした街路樹であるため、撤去のため枝葉を払ってしまっているので写真上で見ずらいかもしれません。)

直径5センチ弱の切口と5センチ強の切口があります。

色が黒っぽいのが過去の切口。白っぽいのが今回片付けのため枝払いした切口です。

ここから腐朽が始まっていないか直下30cmあたりを切断してみます。

切口に腐朽箇所はありませんでした。

更にその下に10cm程度の切口があります。ブランチカラーを残してあるので樹皮の巻き込みがはじまっていますが、完全には塞がっていません。

20cm程度下を切断してみます。

こちらも腐朽箇所は見つかりませんでした。

上部にはなかなか見つからなかったのですが、はじめに腐朽が多かった枝又の切断部から20cm程上に剪定跡が塞がっていないような穴がありました。

穴にピンポールを差し込んだのですが、すぐに塞がっているようです。かくにんのため、直下で切断してみます。

穴を塞ぐ材が出来ているようなので、腐朽の発生箇所とは関係ないと思い、穴のすぐ上を切って断面を確認してみます。

なぜか、明らかに腐朽した面積が減っています。

この小さな穴から腐朽が広がっているのでしょうか?
縦に切断してみます。

この穴から菌が入り込んで腐朽が進んでいるようです。

ただし、塞がらなくても巻き込んでいる材が生成されていますし、菌の広がりを防ぐ防御層の形成も見られます。
おそらく、前回観察した枝からの腐朽菌と相まって腐朽が広範囲に広がったのであると思われます。

毎年剪定を繰り返される街路樹のような樹木は、多くの箇所からの剪定ダメージを受けています。

街路樹剪定士の認定講座でも樹木腐朽を進行させないための樹木の防御反応形成(CODIT理論、樹木腐朽の区画化)について重要視しています。

毎回、しっかりとした剪定切口で仕上げること。そして、傷口をきちんと塞ぐための樹木の栄養基盤を作る光合成が盛んに行われるように、必要以上に葉の量を減らさないことが重要であります。

先日、伐採したクヌギの枝切断面が、きれいに塞がっていたため、片付けの玉切り作業中に内部の様子を見てみました。

大きな切断あとなのにきれいにふさがってますよね。

黒く腐朽していますが、それが、他の箇所に広がらないように菌の移動を防御しています。それと同時に、傷口がきれいにふさがり、新たな菌が入り込むのを防いでいます。

切口を塞ぐのに必要なブランチカラーを残した切断角度が大切です。

が、同じような適切な角度で切断しても、塞ぐための樹皮を形成するための糖分をきちんと作り出す葉の量(光合成の量)が同じくらい大切です。

樹木にダメージが出ない適切な剪定を行うことが、健康、健全な樹木を作り、倒木のない安全な環境を作ることになります。

なかなかまとまらず、長文になり申し訳ありません。

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