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環境について本気で考える。(その4)

前回までは、植木を剪定したり、伐採したりする維持管理的なことと、環境問題リサイクルの関係。そして、植木ゴミの法律的な問題について書きました。

今回は、植木を植える時の環境への取組み。

当社が、環境ISOを始めたころ、環境への取組としてリサイクル資材を使用することから始めました。大分、定着してきたので、使用率を監視測定することはしなくなりましたが、植栽工事にはリサイクル資材を多く使うように心がています。

植木は、植物ですので、土に穴を掘って突っ込めばいいってもんじゃありません。

植物が育つのに適した土壌にしなければ元気に育ちません。

幸いなことに我社が多く仕事をする、三島市近辺は、関東ローム層の地質に位置しているので、ローム層特有の赤い粘性土が採れます。植栽用土には、そのまま使っても枯れることは(ほぼ)ありません。これが、同じ静岡県でも、もう少し西に移動すると、本当に地質が変わります。レキの混じった、砂っけの多い非常に硬い土が多くなります。植木の根など張れないのでしょうね。

まあ、赤土でも、地山と呼ばれる、天然の地層は非常に硬いですが、建材屋で売っている赤土はほぐしたものなのでやわらかく扱いやすいです。しかし、植栽に適した土は一般にもっと黒くフカフカの土です。長い間かけて落葉が蓄積し、土の団粒構造が出来上がってきている土には栄養分が多く入っています。こういった土は、山の表土。ごくわずかしかありません。

落葉が蓄積すると、落葉を分解しようとする微生物が多く発生します。その死骸や糞を分解する別の微生物が発生し、土を活性化させていきます。

こうした、活力のある土が植栽用の表土なのです。表土は限られた量しかないので、土中の深い部分の土を使います。

しかし深いところの地山は表土がもつような微生物が活性化した活力がありません。つまり栄養分がありません。植物は根から栄養を吸収しますので、土が栄養部豊かでないと元気な木に育ちません。

そこで、施肥。肥料を与えるのです。

肥料を与えるというと、一時期化学肥料が当たり前でした。

今でも化成肥料に頼っている所があるのではないですか?

役所発注の植栽工事の仕様書では、緩効性化成肥料を多く使っていますね。

化成肥料は重油を主成分に、植物の成長に必要な栄養分を作り出します。実際に肥料成分は化成肥料の方が多いので、化成肥料を与えると植物の枝が茂り、葉の色が良くなります。

しかし、それだけなんですよね。

当社がリサイクル資材として常時使用している樹皮リサイクル堆肥や、汚泥リサイクル有機肥料は、土中の微生物の働きによって、土の中で自然な形で植物の必要な栄養素を生み出します。そして、土の栄養素を作り出しながら、土の中を動き回り、土をほぐし、空気を入れて行きます。いわば、勝手に土を耕してくれるのです。そして、植木の根が張りやすい、フカフカの土にしてくれます。

植物の生育環境として、土の中に根が張ることが出来る環境というのは非常に大切なことで、根が張れなかったら植物は栄養を吸収することは出来ません。

以前紹介した、パワーミックスの施工でも、歩道の舗装を持ち上げてしまっている根は栄養を吸収しようとして遠くまで根を張ります。そのため、根が太り舗装を持ち上げてしまうのです。

基本的には、植木は枝張りの外周部分に多く吸収根を発生させます。雨が降った時に葉を伝い枝張りの外周部分に雨水を落とすからです。木の枝の下で雨宿りできることを考えてください。根は、土の中の栄養分を水と一緒に吸い上げます。よって、一番雨水が落ちる部分に吸収根を発達させるのが、ふつうです。しかし、街路樹に限らず、駅前広場や、ビルの外構でも植木の枝張りの下の部分は舗装していることが多いです。舗装をするということは、舗装が沈下しないように地盤を締め固めてしまいます。植物の根が張りやすいフカフカの土とは相反してしまっています。

植えてからも植物はぐんぐん成長します。庭に植えた木は、落葉を掃除されて表土に蓄積することも無く、栄養分が追加せることが無いのです。なので、植木を植える時に永続的に土が活性化してゆく環境を整えること。当社では「植栽環境改善」と呼ぶます。「植栽基盤」と言われることの方が多いですね。

その時に使用する資材は、天然の物、有機分のあるもの。中でもリサイクル資材として、製材過程で不要になった樹皮バーク堆肥や、下水を浄化した時に蓄積した下水コンポストを利用したリサイクル材を主に採用しています。

次回は、植栽環境改善についてパワーミックス工法や、緑地の土壌改良などをについて書きたいと思います。

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