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2020年を振り返って

今年は残念な一年でした。

あまりに伐採の仕事が多く、精神的にまいりました。

 

昨年の台風で、倒木があったことで、健全な木まで大きいと危険であるという認識を持たれてしまうことが、非常に多かった。

しっかりした地盤に根を張り成長すれば、倒木など起こらない。

樹木はきちんと自身の生育環境を考えて成長するので、水をあげれる高さまで成長します。陽の光を求めて枝を伸ばします。風に倒れないバランスを考え枝を伸ばします。

邪魔をしているのは人間。

自称アーボリストとかいう人たちが、「大きくなりすぎたので強剪定しました」などと、自社PRしています。

そこに需要があるので商売として成り立っているのでしょう。

「強剪定」

なんてひどい造語なのでしょう。

「剪定」というのは、植物の体の一部を取り除くことで、そこから何かが生まれること。私の解釈では、自然のまま放置成長させると枯枝になってしまう樹冠内部の枝葉に光を当てるための透かしが基本だと思います。そして、樹冠内部のふところ枝を成長させてからの更新としての切り返しで多少の樹冠拡大を抑えることができます。

しかし、過度の切詰めは、葉の量が減少しすぎるため、光合成による糖分の生産が少なくなり、剪定による切り傷の有効な自己治療ができませんので、新たな樹皮により傷口を塞ぐことが出来ずに、幹内部の腐朽部を作り、枝折れ、幹折れ、倒木の危険性を高めます。高温多湿な日本の環境では、多少雑な切り方(あえて剪定とは言わない)をしても、萌芽するケースが多く、乱雑な仕事をしても、すぐに枯れたりしないため、危機感を持たない造園業者が多く、発注者側の(人間の)都合のみで仕事をこなす事が普通になってしまっているのでしょう。

たしかに、15mの木を3mにしてほしいという客の希望を叶えるのが商売であるかもしれません。しかし、我々にはクライアントとの間に、樹木という生物がいます。樹木は業者に賃金を払いませんが、樹木の都合を聞かないことには商売は成り立ちません。私は20年以上、枯枝も徒長枝もないバランスの剪定を目指してきました。もっとさっぱりしてほしいという希望には、事情を説明し、葉を多く残すことで、木のバランスを保っていると理解してもらおうとしてきました。

ただ、我社でやらずとも、樹木の都合を無視した狂剪定を行う業者が多々いるので、状況は変わりません。

舗装された道の上を歩き、空調の整った室内で過ごす現代の人々が樹木と共生する日はやってくるのでしょうか?

近年の台風の巨大化は、温暖化による海面温度の上昇の影響も少なくはないといいます。

都心部だけでなく、人々の生活空間が自然を破壊しながら山岳地にも進み、舗装された空間で人々が暮らすということは、舗装により雨水が地面に浸透せずに、極地水害をもたらすだけでなく、舗装による気温上昇がかなり起きているはずです。舗装面の温度上昇を抑えるものこそ、緑陰です。夏場の路面が影になるように、しっかりと枝葉を茂らせた樹木が温暖化を抑えるはずです。

今年はこんな記事も目に止まりました。

朝日新聞デジタルの神社の御神木が切られた事件です。

「樹木の枝葉が周囲の国道や市道にはみ出し危険だとして、、、、」

本当に危険だったのでしょうか?大きな木を怖がる無知な人々の声に乗っただけなのではないでしょうか?そのために温暖化を抑える路面を冷やす緑陰までもが無くなったのでは?

 

日本人は50年以上木とともに生活することを捨て、正しい自然や樹木、森林の知識が欠乏していると思います。

正月休みはあまり外に出かけられないので、自分自身も読みかけの本をしっかり読み。今よりも樹木や森林との共生の大切さを伝えられる知識を深めようと思っています。

思ったことを端から打ち込みました。

来年はサボり気味だったこのblogもしっかりと樹木のことについて書いていこうと思いますので、来年もよろしくお願いいたします。

最後に、県内某所で久々にきれいだなと思った並木の写真を添えて。

 
 
 
 

 

 

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