6.102014
ケヤキ並木

先週、植栽工事で藤沢まで通っていました。
植栽用の客土を現地調達し、小型ダンプで搬入したのですが、
慣れない土地で道に迷い走った道路でケヤキ並木がキレイでした。
ケヤキを植栽させるための歩道幅員と緑地帯をきちんと整備し
良く設計され、そして設計意図をくみ取った管理がなされていると思います。
1本1本をよく見れば、庭木の手入れよりも多少荒っぽいところがあるかもしれませんが、
ケヤキの緑陰が広がって、並木として管理されています。
個人的にはもう少し車道側にも枝を広げ、木々の下を車が走れると良いと思います。
先月面白いものを見つけて思わず写真を撮ってしまいました。
きれいに丸く刈り込まれた。。。。。
植木って声を出して話さないけど、脚立をかけ、鋏を握って木と対話すると
「僕もかっこよくしてね」
「私も綺麗にしてね」
って、言っています。
その樹木がもつ本来の姿に剪定してあげたいですね。
そして、こうした公共的空間では、多くの子供たちが見ているし、
先日書いたように小学校のイチョウが丸く刈り込まれている姿を
毎日見ていると、それが普通のものとして育ってしまうのではないかと思います。
樹木ってたくさんの種類があり、それぞれ個性的な花を咲かせ、実が生り、葉を付けます。
樹形、枝ぶりもその樹木の個性です。
その木その木が「らしく」あるように管理していかなければなりません。
去年の秋にこんな依頼がありました。
ある、店舗の店長さんからの依頼です。
「駐車場の植木にクリスマスにイルミネーションを付けるので
〝クリスマスツリーの形”に剪定して貰うように本社から言われたのでお願いします。」
お手上げです。だって、駐車場に植えてあるのは立派なケヤキなんですから。。。
店長には、訳を話し、その依頼にはお答えできません。
ただ、通常の剪定ならばさせていただきますよ。
と、お答えしました。
作業に当たった従業員には、切り替えしと、枝透かしで樹形を縮め、
南側が勢い良くなっているため、大目に切り詰めるように指示しました。
我社ではケヤキを、モミの木を模したケヤキに剪定したり、ヤマモモに模したケヤキに剪定たりはいたしません。