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サルスベリ

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夏空の元真っ赤に咲くサルスベリ。
花持ちが良く、100日間赤い花を咲かせるところから、百日紅(ひゃくじっこう)とも呼ばれます。
幹肌も綺麗なので、リビングに近い場所に植えて幹肌を楽しむのも良いかなと、植栽計画で提案することがあります。
しかし、昔から庭木として使われることが多かったためか、
「サルスベリは和風の感じがするので、、、」
 
出ました、固定概念。
 
建築家が言い始めたのか、和風、洋風、最近ではプロバンス風などなど、、、
それに沿って、和風の庭、洋風の庭、プロバンス風の庭、、と言われることが多いですし、カテゴリー分けして商品展開している外構屋さんも実に多い。
そんなくくりであなたの大切な家や庭をくくって良いのですか?まあ、上原啓二先生も著書の中で洋風庭園という言葉を使っていますが、これだけ価値観が多様化しているのにみなさんは~風にこだわって家や庭のコーディネートに固定概念を持っていませんか?
 
今回登場するサルスベリは中国原産の木。日本には古くに伝わってきたので日本の庭で多く使われてきました。
さらに、ヨーロッパ圏。イタリヤやスペインのパティオでも、使われる樹木です。
イタリア旅行で、泊まったベニスのホテルの庭でも綺麗な赤い花を咲かせていました。それが、レンが作りのホテルの外壁ととてもマッチしているのです。
おそらく、シルクロードを伝って中国から輸出されたのだと思います。
家や庭は、食事と違って和食に飽きたから明日は洋食、イタリア料理というわけには行きません。毎日毎日付き合うものです。
これは和風のものであるとか、洋風のものであるとか、固定概念を捨てて、自分の感覚にしっかりマッチした自分風なモノを取り入れてみてはいかがでしょうか?
ただし、植木や、植物が好きな方は、逆にあれもこれもと自分の庭に植えたくなってしまう方もいらっしゃいますが、、、
やはり、庭のスペースと、外観や、室内からの眺めのバランスが大切であると思います。
~風に拘らずにあなた風の庭のプランをご相談ください。

そして、サルスベリの剪定で良くある固定概念。サルスベリの枝を、毎年冬に同じ場所で切り詰めるため、コブになってしまっているサルスベリが多い。
そして、コブを作ると花をよく咲かせると思い込んで一生懸命コブを作るように同じ場所で剪定しているのを見かけます。
サルスベリをよく咲かせるには思い切った強剪定をし徒長枝を春に出させるのが良いのです。剪定された傷口を塞ぐために樹皮が形成されるのですが、毎年同じ場所で剪定すると樹皮の上に樹皮が被るように形成されていってしまいます。それがコブになるのです。
コブは切口の集まりなので徒長枝は、だんだん勢いがなくなって行きます。そして何より見苦しい。やはり枝は枝分かれするたびに細くなりしなやかになって行くのが綺麗だと思います。
 
花を綺麗に咲かせ、幹の姿が綺麗な剪定方法。ぜひご相談ください。
 
 

株式会社髙樹園

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