5.312014
先人の技を学ぶ
庭園協会の支部の研修会として1年かけて土塀を作りました。
仕事や、お茶のイベント等で出席できなかった日もあったため、全工程には参加できませんでした。
土塀経験豊富な方を講師として招き教えてもらうのではなく
皆で今まで経験したことや、本を読み勉強した知識を言い合い、実験しながらの勉強会。
一方的に教えてもらう講習会とは違いますね。
骨組みとなる柱を建て、腰積みをします。
そして、骨組みとなる竹小舞。
この次の回で泥を詰めていったのですが、残念ながら私は欠席。
中から泥を突き詰めて、小舞からはみ出た分を鏝で押えたようです。
そして、軒の部分のムカデを編み土を付き込み瓦を乗せる下地を作る。
それを養生した後、古い蔵から外した、イブシ瓦をのせました。(乗せる前の映像)
そして、先日の日曜日赤土で上塗りをして完成。
上塗りする前の昼休みも、洗われた下地の美しさに、上塗りをしないで仕上げるか、どうするかディスカッション。
結局、勉強会なので、「上塗りも経験しよう」という結論に。風化して、上塗りが剥げることもあるしね。
これが、洗われた下地の様子です。
竹小舞がうっすら見えて、荒すさと砂利が浮き出てとても味わいがあるものです。
土塀の工法も多種にわたり、様々な方法を試したいものです。
コンクリートや、ブロックに建材メーカーが開発した材料を塗りつけた“~風”では無く
泥を錬り、塗りつけていく先人の工法はあまり経験する機会が無いのですが、良い経験になりました。