3.152013
勝手に実験。
京都で、桜が虫に病害虫にやられないように土壌改良として酵母菌を利用していると聞き、以前ジュンベリーを植栽させてもらったお宅で秋になると毛虫にやられているな。と思い、ちょっと実験的に酵母菌をあげました。
効果がきちんと出るか分からない実験的な施肥なのですが、子供の時から知っているお施主さんなので、説明も無く(アポなし訪問)。施主さん不在なので、やってみました。
京都で学んだやり方に、自分流アレンジ。
通常の壺肥より小さめに地面に穴を空け有機肥料を投入して酵母菌で水締めしてみます。
今回用意した配合肥料は、カニ殻、魚粕、木炭、もみ殻燻炭、卵の殻、グリーンドレッシング、(割合が多い順)
メインがカニ殻です。カニ殻は、土の中に根粒細菌のエサになり、それ自体にもチッソ分リン酸分が含まれているので肥料としての効果もあります。
カニ殻より少し少なめの魚粕。魚粕も、チッソ分、リン酸分を含み、花の色が良くなると言われています。
以前は、花ものには熔リン酸を与えていましたが、今は有機の物に切り替えています。
木炭、もみ殻燻炭は微生物のすみかになり、土壌を消毒し、水はけがよくなります。
特にもみ殻燻炭は木炭に比べて安価で、花付もよくなると思います。リン酸分が多く含まれるためだと思います。
そして、苦土分を補うための卵の殻を少々と、コンポスト系の有機肥料グリーンドレッシングを少々。
グリーンドレッシングは、当社で植栽する時に元肥として、根粒細菌を投入するために実績があるので少々加えました。
これらを攪拌し、水で湿らせておきました。水で湿らせたのは使用する材料がみな軽いので、酵母菌の入った水を入れると浮いてしまいそうだったためです。
酵母菌は手に入りやすい、ドライイーストをひと肌のぬるま湯で溶いたもの使用してみました。
さて、穴を空けます。現場で侵入防止用の仮設として使う鉄筋の杭を地面にたたき込み、穴を広げます。
施工が終わった庭は芝がはってあったり、下草が植わっていたりして、掘り起こせな場合が多ですが、鉄筋を打ちこめば必要な穴が素早く開けられます。
そこに配合した、肥料を入れます。
そして、酵母菌を入れながら、水締めの要領で締めていきます。
炭が入っているので根の呼吸もキチンと出来るようになると思います。
こんな感じで沈んだところにまた肥料を足してゆきます。
幹に近いところや遠いところ。何カ所も施工しました。
ジュンベリーの後は、一時元気のなかったソヨゴ。グリーンドレッシングともみ殻燻炭を追肥したのでずいぶんと元気になりましたが、カイガラムシにやられています。
同じ要領で、酵母菌を投入しました。
有機系の肥料は速効性は化成肥料にかないませんが、効き目が長持ちし、土自体が元気になります。
その土から栄養を吸収する樹木も病原菌に負けない元気なものになるのです。カイガラムシのように寄生する害虫は、木自体の力で対抗するのが根本的解決策だと思います。ソヨゴがかかりやすい黒点病の予防にもなると思います。
実際、土を元気にさせる、肥料のことはまだ、手探り状態です。少しづつ配合を変えながら改良してみようと思います。
今後の経過が楽しみです。