3.92013
天龍寺
京都旅行では天龍寺を管理している曽根造園さんにお話を伺いました。
前庭のマツを植え替えたばかりだそうです。実は天龍寺敷地内で、植え替えのためのアカマツを生育させているとのこと。
大方丈をはさんで反対の庭の眺め
この眺め。嵐山を背景にしたこの眺め、実は数年前までシイノキ、カシノキで見えなかったそうです。
夢窓疎石の作庭時代には嵐山を借景していたのではないかと、お寺と曽根造園さんが相談し、これらの木の伐採をすることに、しかし、文部科学省が了承せず、再三にわたっての話し合い。
結論は切っちゃおう(笑)
やはり、相当怒られたようですが、嵐山の借景を取り戻した庭を見た役人はその後何も言わなかったと。。
カッコイイじゃないですか!
真剣に庭を考えて出した結論なら何も言われないんです。
中途半端なことをするからダメなんです。
京都はこれだけの史跡も民間管理(お寺が管理)しているからできたことなのかもしれないですね。
でも、役人にきちんと力説しないとダメですよね。何事も。
また、これだけの数の赤松を管理していて松くいの害が非常に少ない。弱った桜や他の樹木も酵母菌を土中に入れ根粒微生物の働きを活発にして木事態の体力を付けるようにしているとのこと。
研究の価値ありですね。
害虫(毛虫など)の駆除に農薬をばら撒くのはちょっと気が引けているので、土壌中の活力を付けて木を元気にして害虫に負けないようにする。当社でも、少しづつ実験的にはじめてみます。
やはり、庭は管理。作庭者の意思を汲み、
作庭後の成長を助けることで、庭はどんどん良くなります。長期にわたり庭管理と真剣に向き合っている方の生の声は非常に参考になりました。