8.282015
庭木を植えたくなったら

ご自宅に木を植えたくなったら
まず、山に行きましょう。
杉や桧を植えたいのでなければ雑木林やがいいです。
山の中の植木は伸び伸びと暮らしています。人のエゴで邪魔だからと言って枝を切ったりされません。
植木の根元をよく観察しましょう。
根張りがしっかりと大地を支えています。登山道に露出した根が見える場所もあります。根が呼吸をしたいために地表に根を出しているのです。
根張りを見たら根元の土を観察しましょう。
落葉が蓄積しよく肥えた表土があると思います。手で触ってその感触を確かめましょう。
家に帰ってきたら
何の木を植えたいか考えましょう。
多分、自宅に木を植えたくなるような植物が好きな人なら10種類以上、50種類以上の樹種が頭に浮かぶかもしれません。
3種類位に絞りましょう。植木の性質、将来樹形などを元に絞り込みます。
たとえば桜の花が好きなら、桜の名所に桜を見に行く事を考えて、その桜の巨大さをが自宅に来ること、初めは苗木でも大木になります。自宅の庭の木は花の時期だけでなく一年中ともに暮らし、一生を共にします。少しでもうちの庭にはふさわしくないと思ったら候補から外します。桜の大木が十分生育できるスペースがあれば選択するのも良いと思います。
3種類の相性を考えましょう。
山で見た景色などを思い出し、それぞれが合うか考えます。
相性が解らなければ、1種類に絞り込むのも手です。
植木を購入する前に、庭の土を耕しましょう。
山の表土の感じを思い出しながら、50cm以上、出来れば1mほど土を堀り、腐葉土を鋤き込みましょう。
有機肥料を入れましょう。ミミズを飼いましょう。ミミズが土をほぐし、糞が栄養になります。
土壌ph測定器を購入し、適正なph6前後になるように石灰や燻炭等を入れてみましょう。
植木が成長し枝葉を伸ばす範囲が根を張る範囲だと考え、広い範囲を耕しましょう。
耕したら、一年草のタネをまきましょう。
豆類は緑肥として土が肥えます。花が咲くものなら花の咲き具合でどれくらい土が肥えているかわかります。花が終わったら刈取り、土をまた耕し、枯れた草を土に鋤き込みましょう。
1年たってもまだ植えたい木が変わらなかったら、苗木を購入しましょう。
植える時は地面より2~3cm浅めに、山で見た根張りが露出するように。ある程度大きな植木であれば5cm位高くてかまいません。なるべく高く植えましょう。
園芸屋さんで花の写真が載っている札を見て安易に買ってきたりせず、一生の相棒を選ぶつもりでじっくりと。
植物は根から栄養を取っています。健全に育成できる土壌環境を作ってあげることを忘れずに。