6.172010
柔らかく馴染む線
学生時代に買った本でかなり影響を受けた本があります。
(学生時代は不真面目だったので、読破したのはずっと後ですけど)
伊藤ていじさんの-日本デザイン論-
(鹿島出版会のSD選書)です。
アプローチや、土留、庭には、さまざまな曲線があります。
そもそも、植木の幹はまっすぐではなく曲線です。
日本人の感覚で慣れ親しんだ曲線、伝統建築の屋根勾配。
曲線は、直線の“たるみ”である。
ピンと張った水糸がたるんだ線で日本建築の曲線は構成されていた。
また本当の直線は、自然界には存在しない人工的なものだと。
と伊藤ていじさんは言っています。
水平線だって曲がってるもんね。
工業製品が発達し、生産性と機能性で直線が世の中にあふれ
造園、外構設計でも、CADの普及で、直線とコンパスR(アール)
が多くなっているようにおもいます。
手作りの良さ、手作りの質感って微妙な直線の歪み
直線のようで実は曲線だからあったかいのかなと思う。
コンパスで書いた円弧ではなく、自然な線を大切にしたいと思います。
型枠を曲げて、“たるませた線”を強調したアプローチ
周りの景色に柔らかく馴染む線を大切に
そんな空間を提案します。
株式会社 髙 樹 園
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