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生分解チェーンオイル

4月1日年度初めは雨の一日です。

雨降る日は、植物にとって活力を得るために大切な日。
外での現場仕事は出来ませんが、植物のことをゆっくり、じっくり考える時間にしています。

チェーンソーに入れるチェーンオイル。

高速で回る切断チェーンの潤滑油として、チェーンソーバーの根元から供給され、切り屑とともに地面に廃棄される油です。

通常は鉱物系オイルを使用しますが、油を地面に撒き散らし、その土中生態系に多少なりとも悪影響があると言われています。

そこで、生分解性のチェーンオイルが各種開発されています。

生分解性チェーンオイルならば、地面に落ちても、脂分が分解されるので土中への悪影響を抑えられます。
良い事だらけのようですが、欠点は、まずコスト。鉱物オイルに比べて高い。。そして、長時間放置すると固まってしまうとこのことです。

弊社では、水辺の公園での伐採などで水の上に油が浮くのを嫌って、生分解性オイルを使い始めました。

アーボリストの先輩との会話で、

「生分解性オイル使ってる?」

と言われ、

「固まってしまうので、機械のメンテ大変そうで、使っていないです。」

といってましたが、土壌に悪影響であるとわかっていることをあえてする必要ないかな?

令和2年度から株式会社髙樹園では、生分解性チェーンオイルを主力で使い始めます。

手元にあるのは2種類。STIHLの「バイオクリーン」と、中部エコバイオの「バイオ・チェンオイル」

バイオクリーンは、チェーンソータンク内で保管しても固まりにくいということで、以前から使用していました(池や河川の近くの現場で)。タンクの中に保管といっても3ヶ月以上チェーンソーを使わないとなると、空気中の水分に反応して固まってしまうようです。
まあ、3ヶ月以上使わないことって無いので、大丈夫でしょう。開封して半年以上たっていても、品質は変わっていないようです。念の為、使い終わったらオイルを満タンにしてなるべく空気に触れないように気をつけます。

バイオ・チェンオイルは、天ぷら油の廃油から作られたもので、他の生分解オイルより安価で購入できます。容器の底に沈殿物が出来てしまい、振ってから使うというのが気になるところです。試しにMS201と、MS161Tにでも入れて使ってみようかと思います。

土の上に捨て続けるチェーンオイル。土中や植物への悪影響が少しでも少ないものを選びたいですね。

−追記−

先日の伐採現場でSTIHLのバイオプラスチェーンオイルを試してみました。

酸化が少ないため、タンクに入れたままでも(バイオクリーンよりも更に)固まりにくいということで試してみたのですが、ヒノキがほとんどの伐採、しかも水を大量にあげている、5月の時期にヤニがほとんどバーやソーチェンに付着しませんでした。嬉しい誤算です。環境にも機械にも優しいチェーンオイルで、今後も使っていきたいと思います。

メーカーのホームページから写真を借用しました。写真をクリックでメーカーのホームページを見ることが出来ます。購入は、最寄りのスチールショップに問い合わせてください。

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