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竹の寂び

竹垣の依頼で、打合せに行ってきました。

お話を聞くと、建仁寺垣が良いと思ったので、過去に施工した建仁寺垣を見ていただきながら打合せ。

見積段階なので詳しくは書けませんが、とある、施設なので、天然のものと、プラスチックの垣根が施設内にあります。

プラスチック派は、自然の竹だとすぐに腐ってしまう。5年持てばいいほうだ。あそこは2年おきに取り換えるというのです。

しかも、最初の青いときは綺麗だけど、そのうち汚くなると。

竹は、青竹が枯れて黄色く変わり、そして雨風に打たれて寂びて黒ずんだり、虎目がはいったり、毎年表情を変えると思うのです。

黒ずむのが、汚いと感じないのは私の感性の問題でしょうか?

綺麗、汚いの問題は置いといて、垣根の持ちですが、こちらの建仁寺垣は、柱に鉄骨のC型チャンネルを使用しているので、長持ちします。

垣根が痛むのは、大概柱からです。以前は、杉丸太を焼いて防腐処理していたので、柱の根元の腐りが早い(言い方を変えると持たない)。

当社では、少しでも天然竹の垣根を使って天然竹の良さを味わっていただきたいので柱には気を使います。鉄骨を使ったり、アルミを使ったり。これだと、竹が痛んでも、竹の取り換えだけで済むので経済的です。

また、天然木を柱にするときはヒノキ材を使用し、さらに腐りやすい根元には防腐処理をするようにしています。杉丸太よりはずっと長持ちします。

何年持つの?

と聞かれると、即答できないのが悔しいですね。
なぜなら上の写真の竹垣はまだ壊れていませんから。

竹垣を作ったのが平成16年(2004年)です。袋小路になっている路地の奥にあるので、普段あまり見ること無いのですが、竹垣がどうなったのかな?と思い見てきました。

綺麗に寂びていますね。

まわりの様子が少し変わっていますが、8年たった今でも壊れる気配も無くしっかりと建っていました。

寂びた色合いに表情だけを変えて。

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