7.62010
竹割り

日本人は、古くから竹を割り、編んで生活の道具を造ってきました。庭の世界でも竹で垣根を作り目隠しや、結界にしていました。今は、タケノコを食するためか、孟宗竹が多くなってしましましたが、日本在来種の真竹の文化で、竹を利用してきたのだと思います。
我々植木屋仲間では、鑿や鉋、鋸のことを大工道具と言わず、垣根道具と呼ぶ人が多いです。垣根道具の道具箱に必ず入れていいるもの、竹割り
下の、長いものは親方の影響で買った水心子正盛八寸。日本刀火事で有名な水心子の系統で、目黒に店を構えています。しかし、この一丁を打った後、長ものを打つ体力が無くなったそうです。もうないのかな?長いものは、太竹を半分に割るのに使います。本当は、あと一寸ほど長いともっと使いやすそうなのですけど。
下の短いものは竹を細く割り、身をそいで竹を編みやすくするのに使います。柄の上の桂の部分が、工夫されていて、桂を使って割っていきます。
竹割りは歯を付けて砥がないという教えですので歯は付いていません。
最近は、アルミフェンスや、人工竹なんてものが多く好まれるようですが、自然の竹は、出来た時の青、日にさらされた飴色、そしてゴマが入り、くすんだ色、3色以上の表情を楽しめますし、お茶会の準備のようにお客様をおもてなしするために、青竹を用意するなんていうのも素敵な演出ではないでしょうか、自然竹の竹垣は作りかえるメンテナンス代がかかるなどと言う声も聞こえます。しかしプラスチックの竹垣フェンスは、素材自体の金額が高く、組立、加工も手間がかかり、施工コストが上がります。最近では、シロアリ防止や、木材防腐剤の発達で、以前より長持ちする垣根が作れるようになりました、また見えるところは天然素材で、アルミを使った骨組みにし、↓
このように化粧ブロック塀と組み合わせると、施工コストも抑えられ、柱を変える必要がなく竹の取り換えだけなので、メンテ費用が抑えられる垣根が出来上がります。
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