10.112015
竹垣~御簾垣の作成~建込み~組子の取付

御簾垣の作成その1~墨出し
御簾垣の作成その2~ホゾ堀
までを倉庫で行った後、現場で丸太の建込です。
写真はありませんが、60cm程度は埋めるようにして周りをよく突き固めます。
御簾垣のホゾ穴に差し込む丸竹を“組子”と呼びます。
今回は晒竹の7分を使用しました。平均21mm程度の直径です。
組子を入れる時は竹の元裏(竹が生えている時の根元と先)を交互にするようして高さを左右で合わせていきます(裏の方が通常細いため)。
そして、竹のまっすぐな面を見えるようにしながら組んでゆきます。
そして、節と節が立てに重ならないように竹を選んでいきます。
このように節が縦に並んでしまったら、竹を変えます。
(1枚目の写真のように間柱もホゾを掘る方法を当社はするのですが、写真の場所は跳ねだして建物外壁に付けたため釘止しています。袖垣では釘止の方法を採用することが多いです)
天然の竹は節と節の幅がまちまちなので竹を変えると節が重なりません。
節の部分が膨らんでいるため、節が重なると隙間が空いてしまいます。
元、裏と交互に差し込みながら1尺ごと位に左右の高さを確認し、片側が高くなってしまったら低い方を元にした竹を組むようにしていくと左右の高さが合ってきます。
そして、設計の高さまで組みあがったら、縦に竹を取り付けます(押縁)
次回、ようやく完成です。