9.42016
築山と竹垣のある庭(伊豆のお寺改修工事)〜北側の坪庭〜

お寺の庭改修工事。
客間の北側の修景もさせていただきました。
まず、気になったのが室外機。
室外機が見えないようにした方が良いと思いました。
そして、方向的に富士山が見えるのではないかと思い、既存の生垣よりも背の高いモノは遠慮しました。
と、いうことで、ポイントに水鉢を据えて、その周りは砂利敷にしました。
背が高いほうが良いと思ったので、夏目型水鉢です。
室外機の目隠しは竹垣で考えたのですが、水鉢の背景になるものが良いと思い、光悦垣の中を網代編にした竹垣を選びました。
三角形の地形と、管理用に通路が確保しなければならないため、手前にひねった光悦垣です。
光悦垣で柱の腐りが気になったので、はじめは、アルミの柱を竹で修景することを考えましたが、竹で化粧するならアルミである必要は無いと思い、塩ビパイプにモルタルを詰めて柱にしました。
下地に建仁寺垣の割竹を使い、
青竹を割ったもので化粧しました。
直径9cmの青竹を24等分しました。
本来、網代垣や沼津垣は柱付けの竹を折り返すのですが、折り返し箇所の仕上がりをきれいに収めたかったので切りっぱなしにしました。
まあ、きれいに折り返す事が出来るように修行を重ねれば良いのですが、今の自分の実力ではこちらのほうがきれいに収まりました。
玉縁の割竹が垣根がねじれているために、うまく収まらずに苦労しました。
垣根の裏には細身のモミジを植え、砂利敷の中につわぶきを一株添えて完成です。
裏側の生垣との間にも人が通れるスペースが確保できました。
もっともっときれいに収めることが出来るよう、精進しなければならない竹垣でした。