9.52016
築山と竹垣のある庭(伊豆のお寺改修工事)〜南側の中庭〜

伊豆のお寺の中庭。
客間から本堂のある南側にある中庭は、奥行きが狭いため一部土を盛って地形に変化を付けました。
敷地内の雨水が流れる側溝があるため、土盛りする部分にパイプを入れて暗渠化しました。
パイプを入れた部分に土を盛り、屋根の雨落部分には砂利を盛り上げて築山化しました。
客間からも本堂からも見ることが出来る位置にモミジを3本植栽し、新たに出来た斜面にはシャガを植栽しました。
今回、植木の支柱は思うところあって設置していません。
支柱が景色を損ねてしまうことがほとんどなのと、枝の具合、根鉢の大きさ、その場の土壌状態などを考えると、支柱を取り付ける必要は無いと判断しました。
教科書には、植木を植えたら支柱をするようになっていますが、支柱が必要ない枝の整理、確実な植え付けを行うほうがその後の樹木の成長には良い環境だと真剣に考えているからです。
今後も必要最小限の支柱で植栽を行なっていきたいと思っております。
庭の端に使用されなくなった古い浄化槽が残されており、そこのコンクリートも修景して欲しいと頼まれました。
コンクリートの上にも半分に切断した景石を利用し自然な感じに修景しました。
もともとあった石も飛石にしたり、裏返すと面白い形をしたものは景石として、ほとんど利用させていただきました。